国内のREITを扱っている会社でも良識あるところは採算が合わないと言ってすでにやめています。 たとえば、目先のきく野村投信は○四年に約八○○億円のREITを売ってしまいました。
いまREITに入っている物件を精査すれば掘り出し物はもうないはずです。 すでに資産価値を上回る値段になっているのです。
似たように日本人がカモにされているものにハイイールド債投資と言うものがあります。 昨年、一昨年と、欧米ではたくさん売れました。
なぜ売れたかと言えば、アメリカの大統領選挙が○四年の二月にあったからです。 アメリカ大統領は選挙対策で、任期の三年目、四年目は必ず経済を上向きにします。
景気がよくなると信用力の劣る債券(ハイイールド債)の値段も連動して上昇するのでだから三年目、四年目になると欧米の投資家はみんなハイイールド債を買います。 実際に景気もよくなりましたから、投資家たちは儲かったわけです。
ところがその様子を見て、○五年から日本人が買いはじめました。 八イイールド債の教訓に学ぶべき。
外資系は買うに値しないといまの過熱を冷ややかに見ていますが、多くの日本のREITは市場規模拡大などと言って、上がり切った物件を買ってしまっているのです。 ここでも日本人はカモにされています。

しかし、アメリカ経済は調整局面に入っています。 大統領の任期一年目、ニ年目は経済的に落ち込んでもしょうがないと考えます。
三年目、四年目でアップトレンドに持っていけばいいという経済構造なのです。 それにもかかわらず、日本人は過去一年、二年よかったという理由でハイイールド債を買ってしまうのです。
いまは買うべきものではないのに、日本人は喜んで買っています。 そうすると欧米の投資家はとても助かります。
売り逃げすることができるからです。 ちょうど日本人が買いあさったところでアメリカ経済が落ちていくから、ハイイールド債の値段は下がり、買った日本人は損をします。
それで損をして売りはじめると、ちょうど大統領任期の三年目、四年目になり、外国人が買うわけです。 日本人は本来買いのタイミングで売って、売りのタイミングで買っています。
だから日本人は永遠に損をし続け、外国人は永遠に儲かります。 ここでも日本人はカモなのです。

落ち着いて考えればこれほどばかばかしいことはありません。 なんでそんなパターンをとるのかわかりませんが、どうしても直近の実績で判断してしまい、後手後手に回っているのです。

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